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ナナと奈那のりんご物語

2021.06.26

私が深夜アニメ面白い!とハマり出したのが社会人になってからで、化物語がめちゃくちゃ流行っているときだったかなと。
化物語の世界観には衝撃を受けましたね。アニメでこんなことできちゃうのーーーー!!って。
そして同じ監督が制作しているまどマギを観て一気にアニメ・・すごい・・!!面白い!!!って拍車がかかりました。
日本がアニメ大国とまで言われているのも納得です。だって作画にしてもモーションにしても素晴らしいですもの。
だから鬼滅が好きになったのもストーリーはもちろんなのですが、「映像の美しさ」が第一にあると思います。

先日、長野県に本拠地を構えているアニメ系エンタメ法人のアニエラ様とお取引がございまして。
そのアニエラ所属のバーチャルシンガー「室町ナナ」と信州安曇野りんご農家によるコラボ商品のりんごジュース「綺羅」の
ラベルデザインのご依頼を受けしました。
まず、室町ナナちゃんについて軽くご紹介。
出身地長野で700年以上生きている妖怪の女の子。(年齢は777歳だそう!!)
人生が長くて生きる希望を見失っていた時に歌に出会い、バーチャルの世界に転生するために妖力を使い果たして
幼児化してしまった波瀾万丈な人生を送っているお方です。
そんなナナちゃんと長野県の農家がコラボして生まれた商品がりんごジュース「綺羅」。
先方様のご要望はリンゴジュースの中身が減ってくると、リンゴジュースの上に立っているかのように見えるイラストにしてあるため、ラベルの下に向かって色が透過していくようなイメージ。
ただ透過部分が多すぎると気泡が目立つ可能性があるので、ラベルの上方はなるべく透過部分が少ないようなデザインというご依頼内容。
ふむふむ。楽しそーーーーー!!!!
デザイン案を即3案出しまして何回か修正はありましたのもも大枠のデザインは変わらず校了をいただきました。
それがこちらです!!
綺羅
完熟りんごをイメージさせる発色の良い赤系統の色で統一。
バックにはりんごの花と安曇野の美味しい水をイメージしたオブジェクトを配置し、
赤から黄色に変わりゆく背景で幻想的に仕上げました。
先方様ご要望の水面部分は透過し中身が見えるようにデザイン。
水面は白引きをし、水紋の模様はしっかり印刷で出るようにしました。
ちなみに採用とならなかった残りの2案もせっかくなのでご紹介!
花火ラベル
背景黒ラベル

実は、上の花火のデザインと採用された赤いバックのデザインでかなり迷われておりました。
上のデザインはナナちゃんのオリジナル曲に「トワイライト・タイム」という曲があるのですが、(それがまたセンチメンタルでいい曲なんですよね。)曲にある夜のイメージを踏襲し、夜空・キラキラ煌めく星・りんごの花、花にかけて花火、の4つの意味合いを含めたデザインに仕上げました。
中身が減ると、りんごの花が水面にうっすら映える水の上に佇んでいるような仕組みにデザインしました。
下の案は、美しく綺麗な容姿でありながら本来は妖怪というイメージを表現したく、夕闇の中を華麗にかける様子を想像し妖艶な雰囲気のデザインに。
その中でやはりマッチしたのがりんごの赤をモチーフにしたデザインだったのですが、本音を言うとどれも商品として見てみたかったっす笑

それで肝心の商品なのですが6月3日にweb販売が開始され、「どれどれ買おっかなー♪」と翌日にサイトを見てみたら
「完売」の文字が、、ガーン。。
その後ラベルのやり取りでお世話になった担当の方(実は社長さんだったという後日談)にお問合せをしたところ
再入荷の見込みはないのですが会社用のストックの中から1本送っていただけるとのことで無事にゲットいたしました!!
優しい社長様に感謝!!
りんごジュースの味はもちろん文句なし!美味しくいただきました(^^)
仕上がりが少し不安だった下の透明部分も良い感じに印刷されていてで良かったです♪きちんと水面に立ってます。
以上、ナナと奈那のりんご物語でした!ちゃんちゃん
綺羅水面